2020年3月6日金曜日

alfrescoの本番運用にあたって試行錯誤

docker-composeでのalfrescoの運用は、開発やテスト環境での運用が想定されています。実際、メモリの使用量が非常に大きく、windows10環境のhyper-vでは、ハングアップしたこともありました。何より、compose down やupでデータが消えてしまうため、volumeでの待避も試みましたが、dockerでの運用が想定されていないため、どこを待避すればいいか試行錯誤している内に、認証に失敗するようになり、docker-composeでの実運用は諦めました。

次にやはり、開発環境での運用が想定されていますが、単一ノードのKubernetesであるminikubeでの運用を模索し、インストールを試みましたが、alfrescoのイメージ取得で行き詰まり、また、docker-composeでも経験した、メモリ消費とデータ待避の困難さが解消されるわけではないため、これも諦めました。

最後にwarファイルを手動インストールする方法は、実運用も想定されており、最も可能性が高いため、alfrescoのドキュメントを参考に行いましたが、オレンジの画面を表示させるまでには至りませんでした。しかし、下記のブログで、インストール方法が細かく記載されており、一部変更した上で無事構築できました。

参考ブログ
https://rohhie.net/install-ubuntu-18-04-alfresco/

変更した点
データベース mariaDBを使用されていましたが、オーソドックスにPostgresqlを使用しました。インストール後、データベースの作成を忘れて、認証画面ではねられてしまいましたが、alfrescoドキュメントの通り、


create database alfresco encoding 'utf8';
create role alfresco LOGIN password 'alfresco';
grant all on database alfresco to alfresco;
以上を実行して、無事ログインできました。

次に、solrがエラーを出していたため、alfresco-search-servicesを再インストールしましたが、改善せず、構成を見直したところ、alfresco6.2系列からは、仕様が変更になっているためか、ssl接続関連の設定項目がデフォルトでオンになっており、
/alfresco-search-services/solrhome/templates/rerank/conf/solrcore.propertiesの記述で
alfresco.secureComms=none
(中略)
# ssl, default values
# keystore and trustore files are not provided by default

#alfresco.encryption.ssl.keystore.type=JCEKS
#alfresco.encryption.ssl.keystore.provider=
#alfresco.encryption.ssl.keystore.location=ssl.repo.client.keystore
#alfresco.encryption.ssl.keystore.passwordFileLocation=ssl-keystore-passwords.properties
#alfresco.encryption.ssl.truststore.type=JCEKS
#alfresco.encryption.ssl.truststore.provider=
#alfresco.encryption.ssl.truststore.location=ssl.repo.client.truststore
#alfresco.encryption.ssl.truststore.passwordFileLocation=ssl-truststore-passwords.properties

以上を実施して、非ssl環境でのalfrescoの構築ができました。 次にMS-officeとの連動を行うため、Alfresco Office Servicesの環境構築をめざし、ssl接続に挑戦したいと思います。

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